梅雨前にフローリングのワックスがけ。

フローリングのワックスがけは、床を保護し、美観を保つために重要です。以下に基本的な手順と注意点をご紹介します。

1. 事前準備

  • 床の掃除: 掃除機やフロアワイパーで丁寧にゴミやホコリを取り除きます。油汚れやひどい汚れがある場合は、床用洗剤で拭き取り、その後水拭きをして洗剤成分を完全に拭き取ります。
  • 乾燥: 拭き掃除をした場合は、床が完全に乾くまで待ちます。濡れたままワックスをかけると、ムラになったり白くなったりする原因になります。
  • 養生: ワックスを塗らない部分(巾木など)や家具の脚などをマスキングテープで保護します。
  • 換気: ワックスを塗る際は、窓を開けて換気を行います。湿度が高い日や気温が低い日は避けるのがおすすめです。
  • ワックスの準備: 使用するワックスをよく振り、必要量を容器に出しておきます。
  • 塗布用具の準備: きれいな布やワックス専用のワイパー、またはモップを用意します。

2. ワックスの塗布

  • 薄く塗る: ワックスを塗布用具に少量含ませ、床に薄く、ムラにならないように塗っていきます。
  • 木目に沿って塗る: フローリングの木目に沿って、一定方向に塗るのがきれいに仕上げるコツです。
  • 奥から手前に塗る: 部屋の奥から出口に向かって塗ることで、塗り終わった場所を踏まずに作業できます。
  • 重ね塗りは薄く: 一度に厚塗りするとムラの原因になります。重ね塗りをする場合は、1回目のワックスが完全に乾いてから薄く塗ります。通常、1〜2回の塗りで十分です。
  • 目地に注意: 目地にワックスが溜まらないように注意して塗ります。

3. 乾燥

  • 自然乾燥: 塗布後は、ワックスが完全に乾くまで触ったり、物を置いたりしないようにします。乾燥時間はワックスの種類や気温、湿度によって異なりますが、通常1時間程度です。完全に乾くまでには数時間かかる場合もあります。
  • 換気を続ける: 乾燥中も換気を行いましょう。

4. 後片付け

  • マスキングテープを剥がす: ワックスが乾ききる前にマスキングテープを剥がします。
  • 使用した道具の手入れ: 使用した布やワイパー、モップは、ワックスが乾かないうちに水で洗い、陰干しします。
  • ワックスの保管: 残ったワックスは、直射日光や高温多湿を避けて保管します。

ワックスの種類と選び方

フローリングのワックスには様々な種類があります。主なものとしては、以下のものがあります。

  • 樹脂ワックス(水性): 一般的なフローリングに適しており、手軽に塗れて乾燥も比較的早く、光沢が出やすいのが特徴です。
  • 油性ワックス: 無垢材フローリングに適しており、木の質感を活かした仕上がりになります。
  • 半樹脂ワックス: 樹脂ワックスと水性ワックスの中間の性質を持ちます。
  • 乳化性ワックス: 無垢材に使用され、素材の保護を主な目的としています。

床材の種類や、求める仕上がり(ツヤの有無、耐久性など)、安全性などを考慮して適切なワックスを選びましょう。床材メーカーが推奨するワックスがある場合は、そちらを使用するのが安心です。

注意点

  • ワックスを塗ると、床本来の滑り止め効果などが低下する場合があります。
  • 異なる種類のワックスを混ぜて使用しないでください。
  • 床暖房を使用している場合は、ワックスの種類によっては使用できない場合がありますので、事前に確認が必要です。
  • 自分で作業するのが難しいと感じたら、専門の業者に依頼することも検討しましょう。

これらの手順と注意点を守って、フローリングのワックスがけを丁寧に行い、美しい床を維持してください。