家の床下でコツコツと土台、柱などをだべるシロアリが数が増えて新しい女王アリが生まれ巣別れを始めます。
今年は5月のゴールデンウイークの時期には家の庭、玄関先で羽蟻を見かけたと慌てて点検希望のお客様からお電話がたくさん入りました。温暖化のせいでしょうか?毎年電話の数が増えてきています。羽蟻は次の棲家を探して飛び上がります。
点検に伺ったどのお家も家から出たのではなく飛んできたものです。現在の住宅はベタ基礎が主流です。昔の床下は土でした。シロアリも庭から潜り基礎の下から住宅の中に入ることが出来ました。入ってしまうと湿度の高いところに集まり、家を食べつくします。現在のお家は床下がコンクリートのため外から潜って家の中に侵入できることが難しいため彼らは庭に降り立ち土の中に潜ります。家の中に侵入するために基礎まで到達してそこから基礎の表面を上り地上に到着します。
そこからは蟻道という土のトンネルを作りながら少しずつ登って行きます。意外とこのトンネルは見たことある方はおられるかもしれません。古い40年ぐらい前に建っているお家の基礎によく見られます。
あなたの住んでいる近くに古いお家があれば基礎を見てください。ひび割れのように土がついているのが見れるかもしれません。
それが蟻道です。基礎に通気口があるいえはそこから入っていきます。今の基礎には通気口はありません。
土台の下に2センチのパッキンを挟んで4方向から通気してます。ですのでそこまで蟻道を使って上がってきます。そこから床下に入り土台を食べつくします。
ヤマトシロアリは飛び立ちましたが、つぎはイエシロアリが飛び立つ時期が来ます。イエシロアリは7月の中頃からお盆
頃の午後から飛び立ちます。群飛と言います。ヤマトシロアリは生息場所は床下で人の目に触れることなく大切な
あなたの財産を食べつくします。水分のある木材を食べる為地面の近いところで生息します。
イエシロアリは水分を持ち運びできる身体の為家の軒まで上がっていく能力を持っています。
柱の中を土台から柱へ柱を伝って軒までと皮一枚残して食べていきます。ある日突然家が傾くことに。
今の防蟻工事は薬剤を散布しますが、保証期間が5年です。薬剤の効力が5年ですので、5年おきにに工事されることをお薦めいたします。昔は10年保証でしたが、人にやさしくなり、白蟻にも優しくなりました。
それでも、薬剤は嫌だという方は基礎の周りを点検しましょう。蟻道の発見が予防になります。発見すると蟻道を取り除き監視するしかありません。床下も点検要です。ご自分で床下を確認される方もいますが、「大変でした」と。
床下にはキッチン前の床下収納庫などから入ることになりますが慣れていないと出入りが大変です。私たちはスケートボードのようなキャスタ―を付けた手作りの台車を作って滑っていきます。このように配管、給水管、給湯管などがあり動きまわりにくいですが、特に北面や外の湿気のある内側の基礎天端を確認してください。
もし不運にも蟻道もしくはシロアリを見つけた場合早急に駆除工事が必要になります。専門職の業者を呼んでの工事になります。そのためにも床下点検や防蟻工事が必要です。あなたの財産を守るためにも。