和室の内障子が固くて動きにくい。または外れないと言うことがあります。原因は鴨居が少し下がって来ている。もしくは敷居がの真ん中が盛り上がって来ていることがあります。どちらもそれほど難しくはありませんが、先ずは内障子を外さなければいけません。下がっている箇所もしくは上がっている箇所を突っ張りながら外します。障子を無理やり外そうとすると障子の棧が折れてしまいます。ここはプロに頼むしかないです。私は小さな鴨居ジャッキというものを持っています。
障子を左右に動かして外れそうな位置を見つけます。そこで高さの長さの棒とジャッキを使い少しづつ突っ張って行きます。無理矢理はだめです。壁を痛めます。一枚を外し、二枚目も外れたら原因を探します。鴨居の垂れなのか、敷居の盛り上がりなのかを。鴨居があまりにも垂れているなら下の溝からビス打ちします。目立たないスリムなビスで。敷居が盛り上がっている場合は同じく溝からビス打ちしますが、大概溝に敷居すべりが貼っているので剥がしでビス打ちしてまた敷居すべりを貼り代えます。盛り下がっている場合は敷居の下にパッキンを入れて敷居を上げます。鴨居、敷居を水平にすると次は障子を調整します。
内障子は、サッシの前なので湿気を和紙や障子本体で吸ってしまってるので反りが出てきます。敷居が反ると閉めたときに方立{竪枠}に隙間が出来ます上が空いたり下が空いたりします。その場合鉋にて建具の下の框を削り合わせます。カンナの種類も、3種類ほど使ってスムーズに開け閉め出きるように調整します。これは慣れた者でしか無理です。削る加減が経験が必要です。削りすぎるとガタガタとなり風が吹くとガタガタ音がしてしまいます。
障子紙は誰でも貼れますので、もし内障子がある方はご自分で貼ってみてはどうでしょう。新しい和紙は綺麗です。部屋が明るく温かくなります。紙は無地から柄物迄色々ありますので貼ってみてください。綺麗に仕上げるコツは糊をつけて貼って糊が乾いたら水を霧吹きで軽く噴いて下さい。そして乾いたら和紙が張りますのでこれで完成。それとカッターナイフの切れる刃で素早く切ることです。
良く内障子のある家の方の障子の方向が左右反対に入れている方があります。サッシと同じように向かって左が奥で右が前です。外したときにわからなくなるのでしょう。襖の時も一緒です。写真の障子も左右逆です。左前になっています。気が付きましたか?