和室の障子紙の張替。

内障子の和紙貼りはご自分でも貼れます。黄色くなった和紙も張り替えるとお部屋が明るくなります。

一般的な和紙を張る「糊貼り」と、近年人気の破れない和紙「両面テープ貼り」についてご説明します。

1. 糊で貼る方法(本格的な仕上がり)

準備するもの:

  • 新しい障子紙
  • 障子糊
  • 糊刷毛(またはハケ)
  • カッターナイフ
  • 定規(または竹べら)
  • 霧吹き(あれば)
  • 新聞紙やビニールシート(作業場所の保護)
  • 洗濯バサミ(あると便利)

手順:

  1. 古い障子紙を剥がす:

    • 障子を平らな場所に置き、破れていない部分も丁寧に剥がします。
    • 桟に残った古い糊は、濡らした布で拭き取るか、ヘラなどで優しく剥がします。綺麗にしないと、新しい障子紙が浮いてしまう原因になります。
    • 桟が反っていたり、剥がれかかっていたりする場合は、木工用ボンドなどで補修しておきましょう。
  2. 障子紙を仮止めする:

    • 新しい障子紙を障子枠より少し大きめに広げます。
    • 障子枠に沿って、数カ所洗濯バサミなどで仮止めします。
  3. 糊付けをする:

    • 障子糊を適度な濃さに溶きます(製品によって異なりますので、説明書をよく読んでください)。
    • 糊刷毛で、障子枠の桟全体に均一に糊を塗ります。特に桟の角や端は剥がれやすいので丁寧に塗りましょう。
  4. 障子紙を貼り付ける:

    • 仮止めを外しながら、障子紙をゆっくりと桟の上に貼り付けます。
    • たるみができないように、中央から外側に向かって軽く押さえるように貼っていきます。
    • 霧吹きがあれば、障子紙全体に軽く水を吹き付けると、乾いたときにピンと張りやすくなります(和紙の種類によっては縮みすぎる場合があるので注意が必要です)。
  5. 余分な障子紙を切り取る:

    • 糊が乾く前に、カッターナイフに定規(または竹べら)を当てて、障子枠に沿って余分な障子紙を切り取ります。カッターの刃をこまめに折ると綺麗に切れます。
  6. 乾燥させる:

    • 障子を立てかけ、糊が完全に乾くまで待ちます。直射日光の当たらない、風通しの良い場所で乾燥させるのがおすすめです。

2. 両面テープで貼る方法(手軽で綺麗)

準備するもの:

  • 新しい破れない障子紙(両面テープで貼れるタイプが推奨)
  • 両面テープ(障子紙用の剥がしやすいタイプ)
  • カッターナイフ
  • 定規(または竹べら)
  • ハサミ(あると便利)

手順:

  1. 古い障子紙を剥がす:

    • 糊貼りの場合と同様に、古い障子紙を綺麗に剥がし、桟に残った糊も取り除きます。
    • 以前両面テープで張った紙は、ドライヤーで温めながら剥ぎます。残ったテープのりは丁寧に取り除きます。
  2. 両面テープを貼る:

    • 障子枠の桟全体に、両面テープを丁寧に貼っていきます。桟の端までしっかりと貼り付けましょう。
  3. 障子紙を仮止めする:

    • 新しい障子紙を障子枠より少し大きめに広げ、数カ所仮止めします。
  4. 障子紙を貼り付ける:

    • 両面テープの剥離紙を少しずつ剥がしながら、障子紙をゆっくりと貼り付けていきます。
    • たるみができないように、中央から外側に向かって軽く押さえるように貼ります。
  5. 余分な障子紙を切り取る:

    • カッターナイフに定規(または竹べら)を当てて、障子枠に沿って余分な障子紙を切り取ります。

ポイント:

  • 障子紙の種類: 和紙やプラスチック製など、様々な種類があります。用途や好みに合わせて選びましょう。
  • 天候: 湿度の高い日は糊が乾きにくいため、避けた方が良いでしょう。
  • 安全: カッターナイフの取り扱いには十分注意してください。

どちらの方法も、丁寧に作業すれば綺麗に仕上がります。ご自身の経験や道具に合わせて、やりやすい方法を選んでみてください。もし初めてで不安な場合は、動画サイトなどで貼り方の動画を見てみるのも参考になりますよ。