お客様に在来工法、ツーバイフォー工法はどっちが良いの?とよく聞かれます。在来工法しか知らない人、もしくは在来工法を建てている人はツーバイフォー工法は大工さんでなくても建てれる素人工法と言います。私は両方の工法を大工時代建ててきました。決して誰でも建てれるものではありません。私の家もあるメーカーの軽量鉄骨ユニット住宅にツーバイフォー工法で増築した家に暮らしています。在来工法の家も近くに母親もすんでいます。両方の家に住んでいますが、良いところ。悪いところあります。
ツーバイフォー工法メーカーの家が入ってきてからは、在来工法の家も進化しました。ツーバイフォー工法の家は材料の供給が外国輸入材のため町の小さな工務店では構造材である、204材、206材、208材、210材、ツーバイフォー用構造合板が地域の材木店からの入荷ができなかったため思ったようにひろまりませんでした。国産材では規格が取れないため輸入材に頼るしかありません。当時はコストが安く建てれるツーバイフォー工法の家が各地域の分譲住宅に採用されて建ちましたが、建てる大工さんがツーバイフォー住宅の工法を知らぬままに建てた家が雨漏れなどを起こし気候の違う国の家を持ってきても駄目だとよく批判されました。その後材料が、為替のため変動があったり、プレカットに移行するにあたりやはり商社を持っているメーカーだけが残り地元の工務店がなかなか参加できなくなりました。在来工法もツーバイフォー工法のよいところを学び構造合板を多用することによって、耐震性、工期短縮、コストダウンを実現し分譲住宅も変わりました。
趣味嗜好により輸入住宅などのデザインを好む方はツーバイフォー住宅を選ばれます。メーカーも大工さんの勉強会などでツーバイフォーのプロを養成してきました。その結果現在は良質な住宅になりました。在来工法もプレカットが当たり前の時代になり精度もよくなりました。昔はきざみ場があり大工さんが墨付けを行い1本1本柱や梁をきざんでいました。同時に地震などの倒壊を研究されて耐震金物も多数多用することで頑丈な住宅になりました。両方の家はお互いに性能が良くなりました。
質問されたお客様にはどちらでもいい住宅はできますと答えます。在来工法の長所、短所 ツーバイフォー住宅の長所、短所があります。それを分かった上で建てれば工法は違いますが、どちらの家でもいい家になります。木造住宅と鉄骨住宅とコンクリート住宅ではと、質問されるなら絶対 木造住宅がお薦めです。と答えます。