10年経過のお家点検

本日は引き渡しから14年後のお宅の点検でした。14年も使っていると色々劣化してくる所が出てきます。それをメンテナンスしながら長く持たせる様にしなければ行けません。そのためにも点検は必要になってきます。

外部では外壁ですが外壁も湿気工法、乾式工法とあります。

まずは湿気工法   モルタル下地の上に吹き付け塗装を施したもの。漆喰や珪藻土等の塗り壁などがあります。モルタル下地の壁はクラックが起こっているところは雨水が侵入しているかの調査も必要になります。

クラックが出ているならシーリング等の防水工事を行い再塗装となります。モルタルは水を吸うため塗装工事は劣化するまでには行ってください。

乾式工法とは窯業系サイディングなどの外装材を張っている壁です。今はこの工法で仕上げているお家が大半をしめています。工場で生産された成型板を下から上に張り上げていきます横方向は最大3mまでですので、繋ぎ目にシーリング材という伸縮性のあるもので充填しています。10年の間 直射日光な、雨風などにより劣化が始まりシーリング材が硬くなり切れてしまいます。そこから雨水が侵入する恐れがありますのでシール材の打ち替え工事が必要になってきます。窯業系のサイディングも工場塗装も劣化しています。塗装を現場で塗り替えも必要になります。

屋根は瓦、スレート、金属、シート といろいろありますがもっとも多いのがカラベスト(スレート瓦)です。壁よりも劣化が激しくしかし住んでいる人にはなかなか直接目視できないところにあるので気が付かないです。割れや、落下などでなくなってしまっていることも。屋根材で雨の侵入を止めているのではなく、その下のルーフィング材のシートで雨水の侵入を止めています。だからはずれていても下の部屋の雨漏れが起きていないのです。

屋根のタイミングで言えば塗り替えの時期は壁より早く来ます。しかし足場を設置しなくてはならず、費用のことを考えると屋根と壁の塗装工事は同時進行でします。ですので壁の塗料を高性能をお勧めではなく10年から15年周期を考え決めるのがベストです。

室内では設備機器の部品交換や入れ替えなどで対応します。15年も経過しているとメーカーさんも部品が無くなっているものや、最悪の場合つぶれてしまったメーカーさんのもあります。その場合特注などで対応しますが入れ替えるほうのが安いほうがあります。

建具の傷みがひどいお家もあります。建具で多いのはレバーハンドルの不調。一番はビスの緩みです。15年近く開け閉めしてると自然とビスが緩み、がたつきが出てしまう症状です。意外と締めるだけで元に戻ります。その次に多いのは蝶番 枠とドアを止めている金物です。この蝶番は調整機能付きの場合 右、左、前、後 上、下など全方向に調整できるものが多くなりました。年代によってはないタイプもありますがこの調整ビスを回すことによって建てつけを治すことができます。

 

約2時間から3時間をかけて家の内外の点検をいたしました。

このお宅は防蟻工事をされたいそうで依頼をお受けしました。今年は羽蟻が飛んできたそうで、床下の点検も希望されて行いました。シロアリのいないことを確認し予防のために後日防蟻工事行います。