無垢のフローリングは複合フローリングにはない質感があります。表面に薄い単板を貼ったべニア板で使ったフローリングではなく1枚、1枚が模様の違う無垢材は味わいも違い張り上げると豪華な感じになります。そして張る樹種により歩く肌触りも違い部屋の雰囲気も変わります。日本では多種多様な樹種のフローリングを張ることができます。外国のように土足で生活する国ではやはり堅い樹種になってしまいます。オーク材、チーク材、ウォールナット材などです。
日本では土足で上がる家もありますが、玄関で靴を脱いで上がる家がほとんどですので多種多様なものをセレクトできます。反対に素足で上がるためにケバ立つ素材、反りの激しいものは製品としては製造段階で検査されるため価格が上がるのも事実です。
硬い樹種 チーク、ウォールナット、カリン、などは堅いため傷には強いです。堅い樹種は素足で歩いていると足が痛くなります。足からの体感温度も冷たく感じて夏は冷たくて気持ちいいですが冬が寒さを感じます。
花梨/カリン フローリング
写真 前田木材㈱
軟らかい樹種 ホワイトウッド、パイン、杉 などは軟らかいためすぐに傷がつきます。爪で引きずるだけでも傷がいく素材です。しかし足ざわりが良く冬でも体温を逃がさず暖かいので気持ちがいいです。
赤松/パイン フローリング
写真 前田木材㈱
徳島杉
写真 前田木材㈱
以前のお客様では色々な樹種のフローリングを選ばれて仕上げました。和風のお家では檜のフローリング、杉のフローリング、栗のフローリングなど。ほとんどお客様は白木のままを希望されました。汚れますが今では良い色になっていてやはり無垢材は綺麗です。
木曽ひのき
写真 前田木材㈱
同じ無垢材でも無塗装のままと塗装する場合とでは仕上がりの質感が違います。汚れを気にしない方なら無塗装が良いと思いますが、塗装をかける方の方が多いです。特にキッチン、食卓の回りなどシミがつく場所など。塗装にも水を弾きたい方はウレタン塗装があります。商品自体に最初から塗装されているものがほとんどです。水を弾きますが表面をコーティングするため無垢材が呼吸出来なく成ります。しかし水を弾くため綺麗な状態が長続きします。ウレタン塗装もいずれ劣化するため再塗装が必要に成りますが大概の方はそのまま使われています。なかなか張り上げた後に塗装される方は少ないです。
- オイル塗装
- オイル塗装は、木にオイルを浸透させることで木を保護する塗装です。木の表面に塗膜をつくらないので木の呼吸を妨げず、質感も木材本来の自然な肌触りが楽しめます。
- ウレタン塗装
- ウレタン塗装は、ウレタン系の樹脂を主成分とした塗料で木の表面に塗膜をつくり、木を保護します。塗膜をつくるため、一般的には表面がツルツルとしています。
同じく塗装にもオイル仕上げという物もあります。これは最初から仕上げているものから、張り上げてから塗り込む物の2種類あります。こだわってる方はこのオイル選びも楽しまれています。オイルはご自分でメンテナンスできるためオイルが抜けてくると塗り足すことに成りますが塗るたびに綺麗に木目がまた浮き上がります。
写真㈱マルホン
昔は床板は無垢材しかありませんでした。床板を糠袋で拭いていたそうです。艶が出てきて飴色になるらしいです。都会では糠を探すのも大変かもしれません。今ですと、蜜蝋ワックスなどもありますので薄く塗りつけると良い雰囲気成ります。蜜蜂の天然ロウ成分と植物由来のオイル等を混ぜた物も色々出ています。調べてみると楽しいですよ。